マブヤーマブヤー戻っておいでー
こんにちは、tidaです。
先日、毎朝通るトンネルの途中に立ってる方がいると書いた時に思い出したことがありましたので、それにまつわる話を書きたいと思います。
沖縄では人の魂は亡くなった場所に留まると言われています。
例えば病院でお亡くなりになったらその人の魂はその病院に留まると考えられているので、「お家に連れて帰る」ということをしなければなりません。
事故で亡くなられた方の魂はその事故現場に留まっていると考えられるので、道端やそれこそあのトンネルにいる方ももしかしたらその場所で命を落としていたのかもしれません。
生ている人の魂も、落ちやすいと言われています。
小さい頃からびっくりしたことがあった時は魂を落としやすいと言われていて、その魂をすくいあげて自分に戻す「マブイぐみ」をよくやらされたものです。
沖縄で魂のことを「マブイ、マブヤー」と言います。
やり方としては落ちたであろう魂を下から拾いあげて胸のあたりに入れる仕草をしながら、「マブヤーマブヤー戻っておいでー」と言っていました。
マブイを落としたままの状態にすると、魂が抜けている訳ですから良くないらしいです。
原因不明の体の不調に悩まされていた方が、過去に落としたマブイを拾い上げたら回復したという話もあるそうです。
沖縄では昔から今でも「魂」の存在を信じた御願や風習が存在しています。
原因不明の体や心の不調は、もしかするとどこかで魂を落としてしまっているからかもしれません。
心当たりのある方はちょっと記憶を遡ってみて、小さい頃に木登りしていて落ちてしまったとか、自転車に乗っていて転んだとか、プールや川や海で溺れてしまった経験があったりとか、何かショックを受けた体験があってその時にマブイを落としているのかもしれません。
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